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血液中に取り込まれた酸素

人間の心臓は二〇〇?三〇〇グラムで、体重の? ・四?〇・五パーセントにすぎないから、馬の心臓の大きさが推測できる。同じような体重を持つウシは、猛スピードで走ったりしないから、馬の心臓の三分の一程度とされる。四キロから五キロもあるサラブレッドの心臓は、ただ大きいだけでなく、性能も人間とは段違い。人間の脈博は安静にしていると一分間に六〇?七〇前後で、激しい運動をすると二〇〇回ぐらいに速まる。サラブレッドの場合は、静かにしていると脈博は三〇前後だが(優れた心臓を持つ馬は二五?二六回といわれる)、走り始めたときの最高心拍数はおよそ二二〇?二四〇に達する。アルゼンチン共和国杯結果を考えても人間の心臓が安静時のだいたい「三倍」ぐらいの回転数しかこなせないのに対し、サラブレッドの場合は「七倍」前後にまで増加する。人間の心臓のおよそ二〇倍近くもある大きな心臓が、ときには人間の心臓より速く脈打つのだからすごい。でなければ、あの巨体で時速六〇?七〇キロで疾走できない。さらに、血液中に取り込まれた酸素は赤血球に含まれるヘモグロビンによって運搬されるが、人間の赤血球が一立方ミリメートルの血液中に、四五〇万?五〇〇万個であるのに対し、サラブレッドの場合は安静時でも人間の約二倍の赤血球を持つとされる。しかも、牌臓の中にはもつと赤血球を大量に含んだ血液が貯蔵されていて、走り始めるとこれが循環血液の中に流れ出すから、赤血球の濃度は人間の三倍以上にもなると考えられている。大きな心臓が回転数を上げ、大量の赤血球を含んだ血液を全身に送り出すことにより、酸素運搬能力は、全力疾走時にはふだんの数十倍にも達するという説もある。
競馬予想 | 投稿者 mido 10:36 | コメント(0) | トラックバック(0)

全身で汗をかくこと!

13馬の心臓は高性能エンジンサラブレッドは大量の汗をかく。被毛におおわれた哺乳動物の中で、馬ほど汗をかく動物はいないといわれるくらいで、首、胸、腹、内股など、馬の汗腺は皮膚全体に分布している。レースを終えたあとや、トレーニングのあとは、懸命に走った馬ほど全身汗びっしょりになり、ときにはパドツクですでに汗をしたたらせている馬も珍しくない。馬の汗は、人間と同様に体温調節がその主な目的で、とくに運動時の体温の上昇で大量の汗をかく。優れたエンジンを搭載し全身を使って激走するから、冷却装置がしっかりしていないとオーバーヒートにつながる。サラブレッドは高速でエンジン全開になるほどに発する熱も大きく、静かに休んでいるときの体温は三七?三八度でも、アルゼンチン共和国杯予想時でも激しい運動時には四〇度を超える。全身に汗をかくのは、蒸発熱によって体温を下げるために、全身の皮膚表面を「ラジエーター」にしてしまおうということだった。人間の発汗は脳からの指令が汗腺に伝わるのに対し、馬の場合は、運動によって副腎からアドレナリンが分泌され、それが血液によって汗腺に運ばれて直接の刺激となり、大量の発汗につながるとされる。イレ込んで汗をかいている馬は、人間が緊張して脂汗を流すのとは異なり、もうラジエーターが必要になるほどに体温が上昇している危険はある。ただ、夏のパドックでは汗をかいていないのも、逆にいうとラジエーターが働いていないことになるから、変調をきたしている(夏負けなど)ともいえる。夏のレースでは、最初から汗びっしょりの馬でも、(下級条件では)しばしば好走する。馬のエンジンであり、かつ発電所にも相当するのが大きな心臓。サラブレッドの心臓は人間の頭ぐらいの大きさがあり、重さは四?五キロ。体重の一パーセント以上を占めている。
競馬予想 | 投稿者 mido 10:35 | コメント(0) | トラックバック(0)
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